アルゼンチンで生まれたタンゴ(Tango)は、20世紀初頭、ラテン・アメリカで普及し、1912年頃アメリカに紹介された。

最初はいかがわしいダンスとみなされていたが、現在ではむしろ変化にとんだ身のこなしとロングステップを特徴とする優雅なダンスとされている。

そのリズムはアフリカの踊りに起源があるとされるが、アルゼンチンのタンゴはキューバのダンス、ハバネラの影響をうけていると言われている。

日本では、アルゼンチンからヨーロッパにわたって発展したタンゴをコンティネンタル・タンゴと呼び、本場のアルゼンチン・タンゴと区別している。

日本にタンゴが入って来たのは1930年代の初めごろで、40年ごろにダンスホールが閉鎖されるまで社交ダンスとして大流行した。



第2次世界大戦後は「早川真平とオルケスタ・ティピカ・東京」が生まれ、アルゼンチン・タンゴを演奏した。同楽団は藤沢嵐子を中心にラテン・アメリカを公演旅行し、評判を呼んだ

日本では、知る人ぞ知る「アルゼンチン・ワイン」だが、近年の品質向上は目覚しく、なかなかのもの。「アルゼンチン・ワイン」を飲みながら、タンゴを聞いて、よき時代のブエノスアイレスの港に思いを馳せるのも悪くない。

<アルゼンチンとアルゼンチン・ワイン
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レポート:ダニエル・ビネリの演奏と講演
資料提供: アルゼンチン大使館 & 同 政府観光局