コロンビアは、黄金の粉末を全身に塗る首長、すなわち、エル・ドラードの伝説の国。首都ボコタの黄金博物館には、何千と言う黄金細工が展示されている。

新大陸発見によって、欧州の征服者が到着する以前のこの地は、宗教的・政治的権力の象徴的な形として、黄金細工が、珍重されていた。


鼻飾り(三日月形)

文化様式:
カリマ ヨトコ時代
年  代: B.C.200-A.D.1000
サ イ ズ: 13 Х 5.7cm
材  質:
黄金は、物質を超えた意味を持ち、全ての金属の中で、最も貴重なものあった。その色は、太陽の具現化であり、手に触れることの出来る宇宙であった。そして、そこから南アメリカの神話が生まれ、

黄金は、「太陽の汗」 銀は、「月の涙」 を表すものとされた。
耳飾り(三日月形)

文化様式: タイロナ 後期
年  代: A.D.600(?)-1600
サ イ ズ: 6.2Х8.1cm
材  質: と銅の紅色合金
主食であるトウモロコシの粒の黄金の色合いは、太陽の恵みによってもたらされたものであり、太陽を象徴する黄金は彼らの世界観や、生活様式と密接に結びついていた。初歩的な作業で造り上げた黄金細工の形やデザインは、素朴さの中に、普遍性が見出される素晴らしいものである。
スペインに征服される以前のコロンビアの黄金細工は、欧州文化とは、まったく異なる文化をわれわれに伝えている。
鼻飾り(蝶形・線細工入り)

文化様式: タイロナ 後期
年  代: A.D.600(?)-1600
サ イ ズ: 6.7Х8cm
材  質: と銅の紅色合金
装身具(人形形)

文化様式: シヌー
年  代: A.D.200-1600
サ イ ズ: 11.6Х9.5cm
材  質:
コロンビアについて
資料提供:  コロンビア大使館